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日体大関係者による座談会 〜未来の支部活動と同窓生のつながりを語る〜
2024年11月5日、福岡市内にて日体大福岡支部主催の座談会が開かれました。テーマは「スポーツと地域連携」で、日体大の関係者や福岡支部の同窓生が集まり、スポーツを通じた地域活性化や、日体大の精神を地域社会にどう根付かせるかについて熱い議論が交わされました。
参加者は、日体大福岡支部会長の田中宏樹氏、同窓生でスポーツイベントのプロデューサーを務める佐々木美咲さん、福岡市内の高校で体育教師として活躍する山田健一氏、そしてゲストとしてスポーツ科学の専門家で日体大准教授の高橋良一氏が招かれました。
開会の挨拶とテーマ紹介
座談会は田中会長の挨拶からスタート。「日体大福岡支部は、地域社会と密接な関係を築くことを目指しています。今回は、同窓生の皆さんとともに、スポーツがどのように地域に貢献できるのか、その未来を模索していきたいと思います」と述べ、参加者全員が真剣な表情でテーマに向き合いました。
スポーツと地域社会をつなぐ実践例
最初のトークセッションでは、佐々木さんが福岡県で手がけているスポーツイベントについて説明。地域の子どもたちを対象にしたサッカー教室や、健康維持を目的としたシニア向けトレーニングプログラムの成功例を挙げ、「スポーツが世代を超えた交流の場を生み出すことができます」と語りました。参加者からは「そのようなイベントを自分の地域でも展開してほしい」「参加することで地域に愛着が湧く」など、関心の声が上がりました。

また、山田氏は高校体育教師として、地域住民を巻き込んだスポーツイベントを学校で開催している事例を紹介。特に、保護者も参加するマラソン大会や地域清掃活動とスポーツを組み合わせたイベントなどがあり、「スポーツを通じて地域の絆が強まっているのを実感します」と話しました。
スポーツの可能性と課題
続くディスカッションでは、スポーツが地域に与える影響について、より具体的な議論が行われました。高橋准教授は、スポーツ科学の観点から「スポーツが心身に与えるプラスの効果」を解説し、地域住民の健康維持や体力向上を目的としたプログラムの重要性について述べました。一方で、「地域のスポーツ普及に関する予算やサポート体制の不足が課題」と指摘。参加者全員が深くうなずき、「支部として地域に貢献できる体制をどう整えるかが課題だ」と意見が一致しました。
今後の展望と提案
最後に、参加者それぞれが今後の展望や支部活動への期待について語り合いました。田中会長は、「福岡支部として、地域に根ざした活動を継続していきたい。同窓生が知識や経験を持ち寄り、地域社会に役立つ取り組みを増やしていくことが目標です」と語り、参加者全員が共感。佐々木さんからは「定期的に同窓生が集まり、情報交換できる場を設けたい」という提案があり、会場からは拍手が起こりました。また、山田氏は「地域の学校や行政との連携を強化し、スポーツ指導を支部として支援することが必要」と述べ、今後の協力体制の構築が期待されました。高橋准教授も「スポーツの理論と実践を融合させる取り組みを広めたい」と述べ、日体大ならではの学術的視点と実践力の融合に意欲を示しました。
参加者の感想
座談会終了後、参加者からは「スポーツと地域をつなぐ可能性を改めて感じた」「支部の活動が地域にどれだけ影響を与えるか、再確認するきっかけになった」といった感想が寄せられました。特に、「同窓生が一丸となって支部を発展させていきたい」という前向きな意見が多く、今回の座談会が支部活動への新たなモチベーションを与える場となりました。